南幌町市街地の八号沿線(国道337号)に、こんな看板が立てられています。

運河・駅逓ロードは、沿線住民や小学生がボランティアで清掃や管理を行い、駅逓や幌向運河周辺を住民の手で守ろうと始めた運動です。
そう、南幌町には北海道開拓を物語る幌向運河が今も健在で、国の有形文化財・旧幌向駅逓所が保存されています。 先日、幌向運河の西八号運河沿いを、ちょっと散歩しました。

今も地域の大排水なので、水はちょっと汚れているかな。
幌向運河は、北海道の四大運河(または石狩流域四大運河)のひとつとして、明治29年に開通した旧夕張川と江別川を結んだ10.7kmの運河で、排水と物資輸送に使われました。
むかし夕張川は、千歳川に合流する千歳川の支流でしたが、治水改修のため、石狩川に直接切り替えられました。夕張川が千歳川に合流して、石狩川に到達するまでを江別川と称され、夕張川の旧川=旧夕張川は今も残されています。
西八号運河にかかる橋。ここは、旧夕張川から運河が八号道路をまっすぐ伸びる途中です。

旧夕張川の取入口と江別川の落口との落差が相当あったり、途中に各所高低があったので、スムーズに船が運航できるよう閘門(こうもん)式運河にした、全国でも珍しいものでした。 有名なパナマ運河より18年も前に開通し、一躍注目されたそうです。旧幌向駅逓は、幌向運河の船着場につくられたものです。
閘門(こうもん)とは、 2個1組の水門を設け、その間の水をポンプで汲み上げたりして、進行方向の水位と同じになるよう調整する構造で、いわば水のエレベーターという感じでしょうか。
しかし、相次ぐ洪水で埋まったり、壊れたりして2門しか使えず、今は残っていません。 夢物語ですが、現存していたら、どれほど活性化に役立ったことでしょう。 乗ってみたいです、水のエレベーター。
運河に出られる階段。

フキノトウがいたるところに顔を出していました。

もう少し経つと、運河両岸は緑で彩られ、のどかな田園都市の景観を演出します。
小樽運河は、沖合いを埋立て陸との間につくった荷揚げのための埋立て式運河ですが、この幌向運河は内陸を開削してつくられた貴重な産業遺産といえます。

もう一方の幌向運河は、田んぼの中をまっすぐ伸びます。機会があれば紹介したいと思います。

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