北海道で生活するには、冬は厳しい寒さのため暖房は欠く事ができず、かつ札幌市外の市町村は交通が不便なため、マイカーを多く利用します。
こういった事情で、道民一人あたりのCO2年間排出量は全国平均よりも少し多く、肩身の狭い思いをしています。 でも、北海道がこのたび公表した計算結果によると、3年前の全国平均1・4倍から、現在は1・2倍に下がるなど、ほんの少しですが改善がみられました。
のっぴきならない事情が重なり、CO2量が平均より多い地ですが、なんと、削減目標はとっても高いそうな! これはCO2を吸収する森林の面積を広大に保有しているため、北海道では自ら、2010年度までに9・2%減(基準年から数えて)という、全国でも高水準の目標値を設定したのです。 目標を達成するのは、大変厳しい現状ですけど。
でも、建物が密集する都市の、建物自体が木だったら・・・

札幌市では、「緑のカーテン事業」の拡大を目指す取り組みを行っています。
緑のカーテン事業とは; ツル性の植物を建物の壁面などに這わせる事で、夏の暑さを和らげる効果があり、冷房の節約につながり、ひいてはCO2削減を目指すものです。 札幌市環境局みどりの推進部では、都市緑化基金を用いて1990年以降から、ツタによる緑化を取り入れる住宅や事業所等に、ツタ苗を助成しています。
札幌市・緑化ツタ苗補助; 対 象/札幌市内の住宅、事業所等の壁面や法面など 補助数/植え込み予定の50%(最大15本まで) 募 集/春と秋の年2回、「広報さっぽろ」等
さらに札幌市では、今年の10月から円山動物園内にて北海道の気候、風土に合った郷土種を試験的に植え(ツルアジサイ45本、イワガラミ45本、サルナシ15本)、 来年2009年度には、清田区役所にツル性の1年草を実際に植えることで、その効果を測ります。
・・・清田区にお住まいのみなさん、来年の深緑の侯には、区役所が同化してしまうかもしれません。 そういえば、清田区役所にはホタル池もありましたね。夏の楽しみが2つ増えるわけですね。
札幌市では今後、ツタ緑化を推進するため、優良事業所をホームページなどで紹介していく考えもあるそうです。
札幌市・緑の助成 http://www.city.sapporo.jp/ryokuka/midori/josei/index.html
♪蔦の絡まるチャペルで♪(ペギー葉山「学生時代」)の影響か、ツタが這う風景は学生街をイメージしてしまいます。ちょっとモダンレトロな趣きがありますよね。
エコに関心のある、または殺風景な建物に変化を与えたいと思っている社長! ツタが商運を運ぶかもしれません~
さて、それほど緑というのは人間生活にも欠かせない存在ですが、 インドネシアの東カリマンタン州バリクパパンという都市では、結婚するカップルに木を一本植えることを義務付けたそうです。
ちょっと素敵な話だと思いませんか? この地域では違法伐採や採掘などで森林が失われつつあり、木を大切にする心を育てたいということから条例化に踏み切ったそうです。
逆に、離婚したら1本植樹という国もあるらしいです。 どんな理由を付けてでも、世界的に緑化を進めなければなりません。
北海道では雪が積もると、各団体が主催する、雪中植林が行われます。


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